2011年10月25日火曜日

友師会 第六回震災復興支援 その3


東田地区の仮設住宅団地の公民館で東日本大震災横死者追悼法要をさせていただくことが出来ました。いままで現地に入っても、被災者の方とご一緒に追悼の機会を持つことはありませんでした。
いつも、友師会メンバーだけで海や、被災地でお経を上げておりましたが、今回東田地区の方からお話があり、実現しました。

横死者とは、津波、地震で亡くなられた方のみならず、震災の影響で命を無くされた方全てのこと。
家族を亡くされたショックや、長い避難生活の心労、持病の悪化などで亡くなられた全ての方に祈りを捧げることが出来ました。



家族を亡くされた方、友人を無くされた方、親戚を亡くされた方。
本当にたくさんの方々が、心にふたをして前に進もう、前に進もうとされています。

しかし、過ぎたことを考えないように前へ進める方ばかりではありません。
無理をして考えないように、自分の心の傷口を見ないで前へ進むことは大きな負担となってしまうこともあります。



祈りは無意味ではありません。

亡くなった方々に何かしてあげたいけど何もしてやれない想いは、心の穴に膿をつくります。

心の穴をゆっくりとふさぐため、家族を亡くした方々の重荷を取り払うために、「もういない誰かの後生の幸せ」を祈ることは大きな意味を持ちます。





亡くなられた皆さんが、今は苦しくない安らかなところに居る!
そう考えることが生きている人の心の苦しみを和らげ、また亡くなった魂も残した家族をあの世から安らかな気持ちで見つめることが出来ることこそ真の供養につながります。

全ての行事の後、東田地区の方から、今回の支援をきっかけに、声をかけてもなかなか集まらなかった仮説の人が初めて一体になることが出来ました。との言葉をいただきました。
今回参加できなかった友師会メンバーも本当に暖かい気持ちにさせていただきました。

本当にありがとうございました。

次回支援は、11がつ4.5
また、山元町にお邪魔いたします。





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友師会 第六回震災復興支援 その2


10月頭とはいえ、すでに東北には冷たい風が吹き始めています。
衣料品も今度は冬物が不足しています。

足湯も外でやるのは、難しくなるであろうと思いますが、まだこの時は日中暖かく

支援物資の配布のようす。

コンニャクやおまんじゅうを配らせていただきました。
仮設住宅に移ると基本的に食事など自費になるため(食事配給がない)、仮説に移ってからも生活は向上しているわけではありません。

お米なども不足しているそうです。



芋煮会。
たくさんの人が参加してくださいました。
にぎやかに、芋煮を食べながらみんなで歓談。

この芋煮会。結構全国で取り入れているところもあるそうですが、大きな費用もかからず住民同士の交流を図る良い手段だと思います。



この芋煮会を教えていただいて、実現できたのも、足湯の語らいのなか縁を結べた現地の方から。

嬉しいご縁が、花を咲かせてくれました!

その3につづく

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友師会 第六回震災復興支援 その1


第6回 東日本大震災復興支援が行われました。
今回は、大アクシデントがありました。

いつもながらマイクロバスで13時間かけて東北に向かう道中のこと。
夜中にガガガガガ~とバスが揺れました!

乗っていたメンバーは寝ていた方も多くとっさに「居眠り運転で壁にぶつかったのか!」と思った方も居ました。
実はバースト!レンタカーの新しいタイヤだったのですが、道中に何か落ちていたのか左フロントのタイヤが破裂して左側が地面に接触したまま火花をあげてました。
幸い運転していたのがメンバーの中でも慣れた方だったため、横転せず、ガードレールにも接触しないで停車することが出来たのです!

ところが、トラックなどのタイヤは破裂すると凄い破壊力です。左側のタイヤハウス周辺がボロボロになり、電気系統をやられて走行不能になってしまいました。

レンタカー会社に連絡して代車が来るまでメンバーはパーキングで待機しなければなりませんでした。ハイエースと2台だったので幸い予定を変えることなく、支援は出来ましたが…。

本当にメンバーに怪我が無くて良かった!
事故で他車を巻き込んだりしなくて良かった!


さて今回の支援は、山元町の皆さんが移動した東田地区の仮設住宅で足湯隊と芋煮会、それだけではありません、なんと仮説の公民館で追悼法要をさせていただけることになったのです。

芋煮は、イモをメインにした具だくさんの豚汁のような感じで東北では、いろんな行事にはつきものだそうです。今回は、この芋煮会の費用を友師会と高野山の災害対策本部が持ち、現地の仮説のご婦人達が準備をしてくださいました。
中央公民館で何度も足湯を経験してくださった方々が中心となって芋煮会の準備を整えてくれている横で足湯。





仮説には、あちこちの避難所におられた方が集めっているため、初めて会う方もおられましたが、
百人を超える方に足湯を経験していただきました。





色んな避難所から集まった仮説団地なので、自治会などはまだ出来ていないそうです。
これは、東北の仮説団地どこでも少し頭を悩ませておられるそうで、自治会長のなり手がなかなか見つからなかったり、別の地域同士の連携がとりにくいようです。

友師会メンバーも仮設住宅での活動が初めてだったこともあり、いろいろ手探りで現地との交渉を進めてきましたが、山元町の役場の方や、現地のご婦人方と連絡を取り合い今回の支援が実現いたしました。

その2につづく
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第六回復興支援準備


友師会は、僧侶の会なので八月はお盆参りなどで参加できる方が少なく、八月は次の支援の下見になりました。
どうにか都合をつけることのできた2名が後の支援につなげるべく現地入りしてくれました。

八月中には、いままで入らせてもらっていた、山元町の中央公民館と亘理町の婦人センターのみなさんが仮設住宅に移られたこともあり、新たな支援の形を作るため、あちらこちらと交渉をしてきました。

写真は坂本駅。
第4回の支援の時拝ませていただいたところですが、連絡通路が撤去されており景色が変わっています。



草原に見えますが、人の営みのあったところ。

今回は、仮説住宅に移られた方の現状を見せていただいたり、イチゴ農家を訪問させていただきました。

友師会メンバー用のFacebookから参加者の報告

30/31と今後の活動打ち合わせと今までの活動地仮設に顔を出してきました。
色々と変わっていましたが、皆さんが私達を待っていてくれていることに感謝です。秋彼岸があけると活動開始します。
行政の担当の方でも宗教者宗教活動に心優しい方がいることに嬉しく思いました。
犠牲者の供養が地域全体で出来るように計画頂いています!
やはり成仏出来ない犠牲者の事で、被災者も前に進み辛いようです

今までの活動に感謝の言葉をいただきました。

心を癒す事がこれからも大事な支援です。現地に行ってお話しを聞くだけでも素晴らしい支援ですので、時間が空けば空路で支援に向かえるように友師会としても今一度考えましょう!
お爺さんお婆さん、子供達(角田のまなかな)お姉さん達が「何時来るの」と私達を待ってくれています。


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